真冬の外国人旅行客たち

東北でも、駅やバスターミナル近くの街中で、大きなバックパックを背負った西洋人たちを見かけることが、多くなりました。 それも、時節のお祭りがある日や、暖かいシーズンに限ったことではありません。小雪舞う真冬に、外国人旅行客はしっかりした厚手のコートやダウンに、マフラーと手袋をして、バックパックを軽々とかついでいます。シーズンオフですから、交通機関の乗車賃や、宿泊費が安く済むのが理由かもしれません。それとも、お祭りなんて文化性の強いイベントよりも、本格的に寒い時期のスキー場のほうが、人気があるのが理由かもしれません。いずれにせよ、彼ら彼女らは重装備で、真冬の東北に乗り込むことをいとわなくなったようです。

便利なものは外国人も日本人も同じ

そんな姿をした外国人が、白い息を吐いて、牛丼屋に入ってくることもあります。チェーンの牛丼屋ですから、安くて美味しい上に、口頭で料理を注文する必要がありません。今どきの牛丼屋の券売機には、英語や中国語などのメニューがあるのです。見慣れた言語で間違いなくメニューを選べ、それを店員に手渡すだけで良いのです。そのことをどうして知っているのでしょうか。最新のガイドブックではチェーンの牛丼屋をおすすめしているのでしょうか。向かいに座った西洋人が「カルビ丼」を美味しそうにお箸で食べるのを見ていると、ふと気がつくことがあります。外国人旅行客にとって便利なものは、日本人にとっても便利なのだと。全国展開しているチェーン店でしたら、出先でも迷わず食べたいものを食べることができます。券を渡すだけですから、アウェイ感を感じることなくゆっくり食べれます。外国人旅行者にとって便利なものは、日本人にとっても便利なのです。